TOEIC試験(各パート)について(Listening編:Part3 & 4)【前編】
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
今回はListeningセクションの最初の壁となる、Part3とPart4について説明します。
(書いているうちに長くなったので前編/後編に分けます。)
Part3、Part4に共通している事は、40秒程の音声を聞き、その音声の内容についての3つの設問に答えるスタイルであるという事です。
Part3について
「会話問題」と言われます。
2人または3人の会話が流れます。(この会話内容は問題には印刷されていません。)
音声は2名の場合はほぼ男性と女性です。
問題の中には図(グラフ・地図・フロア案内図・表など)が提示されるものがあり、会話の内容と照らし合わせて適切な選択肢を選ぶものもあります。
問題数:39問 (13音声×3問)
Part4について
「説明文問題」と言われます。
1人の話(ナレーション・アナウンス・留守電音声など)が流れます。(この内容も問題には印刷されていません。)
Part3同様に図が提示される問題も何問か出題されます。
問題数:30問 (10音声×3問)
Part3とPart4は問題の形がほとんど同じであり、両方を合わせると69問とListeningセクションにおいて最大の問題数となります。
TOEICで500点を目指すためにはこの両パートを得点源としておきたいところです。
ここで大事な事は「時間感覚を身に着ける」と「時間の使い方を覚える」の2点です。
〇時間感覚を身に着ける
Part3からはTOEICのListeningセクションの後半となり、昨今「難化された」と言われるPart2を終えた後に息つく間もなく始まる為、『40秒の音声を集中して聞く』事が苦痛になる時間帯です。
Part3&Part4の対策のために必要な事はこの「40秒」の感覚を身に着ける事です。言い換えると「聞くことに集中する時間があとどの位か?」「もうすぐ終わるのか、まだもう一言あるか?」という『力の入れ方』を感覚として身に着けた方が良いです。
この問題の形式の音声を繰り返し聞くことで感覚を身に着ける事ができます。新しい問題音声をどんどん聞くよりも同じ音声を内容を覚えるぐらい繰り返し聞くことをお勧めします。
〇時間の使い方を覚える
Part3、Part4は問題音声+設問読み上げなどトータルの時間が意外とあります。
例)Part3、Part4のオーソドックスな時間配分
①(約4秒)Question 〇〇 through 〇〇 refer to the following xx
②(約40秒)問題音声読み上げ
③(約4秒)設問一つ目の読み上げ
④(約8秒)無音 ※選択肢は読み上げない
⑤(約4秒)設問二つ目の読み上げ
⑥(約8秒)無音 ※選択肢は読み上げない
⑦(約4秒)設問三つ目の読み上げ
⑧(約8秒)無音 ※選択肢は読み上げない
上記の③⑤⑦は問題冊子に記載されている文言を読み上げているので、集中して聞く必要はありません。そして設問読み上げの間に④⑥⑧の8秒程度の「間」があります。
つまり、問題音声を読み上げた後の合計36秒をどう効果的に使うのか?がこのパート対策のカギとなります。
Part3、Part4対策として良く挙げられるのが「問題の先読み」です。設問と選択肢は問題冊子に印刷されているので、先に3つの設問を目にしておく事で、問題音声を聞くポイントを押さえる事ができます。
TOEIC対策の書籍やネット上の情報ではこの「先読み」については以下の3つの説(派閥?)があります。
A:先読み不要派
B:設問だけ読む派 (このBlogでオススメの方法です)
C:設問と選択肢を読む派
この中でC:はハイレベル(TOEIC高得点)を目指す方の方法だと思います。
なぜならこの時間を捻出する為には以下のスキルが必要な為です。
・英文を早く読む
・音声を聞き終わったと同時に回答が終えられる
(聞きながら回答できる)
・設問の内容を「覚えていられる」
TOEIC500点を目指すレベルの方は「先読みしている時間がない」のが実情で、『え?もう次に行くのか…』と「問題に追われる」事になってしまっている状態だと思います。(結果としてA:のパターンとなるが狙ってやっている訳ではない)
そんな中でも私がB:をオススメするのは「分からない問題に見切りをつけて次の問題に切り替えて集中する為」です。Listeningセクション中に集中を持続させる事は非常に難しく、切り替えの為に数問を無駄にしてしまう事もよくある話です。(特にテンポの速いPart2は一度集中が切れると立て直しが大変です)
ある意味「ルーティーン」として上記⑥の間(少なくとも⑦に入ったらすぐ)に次の問題の設問に目を通しつつ、問題音声を聞く事に備える時間を作る事が必要と考えます。
※このやり方も先の「時間感覚」同様に身に付くまで本番同様に30問(10音声×3設問)程度を行って「お。次の問題に行かねば…」と思うようにしてみましょう。
以上、【前編】では主に時間の感覚・使い方について説明しました。
次回の【後編】で問題の内容・傾向について説明いたします。
TOEIC500点を目指し、ListeningセクションではPart3、Part4を得点源にしましょう!
TOEIC試験(各パート)について(Listening編:Part2)
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
今回はListeningセクションの最初の壁となる、Part2について説明します。
Part2について
「応答問題」と言われます。
問題冊子には「Mark your answer on your answer sheet」としか書かれていません。
短い発言(質問やつぶやき?)が読み上げられ、続けて受け答えも読み上げられ、話がかみ合うものを選択します。
※このPart2のみ三択(選択肢がA~Cしかない)です。
問題数:25問
Listeningセクション(100問)の1/4を占める問題数です。
・問題数が比較的多い
・聞き取るべき英文が短い
・回答が三択
という特徴から「得点源のPart」として紹介される事もありますが、最近の問題の傾向として「やや難化」している感があり、『TOEIC初級者の心を折る最初の壁』となりつつあります。
どういう事か?と言いますと…
Part2における、オーソドックスな問題は以下のような感じです。
(今回も敢えて日本語で書きます)
問題文:その本、どこで入手したの?
A:図書館だよ
B:昨日の12時頃だよ
C:郵便局でボブに会ったよ
この話の流れだと、Aが正解と分かります。
「難化した問題」というのは以下のようなパターンです。
問題文:今日の会議は何時からだっけ?
A:3階の会議室だよ
B:電車で行くつもりだよ
C:トムに聞いてみたら?
質問に対して、正面から答えず、少しひねりが入ります。
正解はCなのですが、聞いている方としては「時間」が選択肢のどれかに出てくると思っているところで、Cまで聞いてもそれっぽい言葉が無く、「あれ?場所の話してたっけ?」とAと迷う事になります。
(この他にも「メールしといたよ」とか「僕も知らないんだ」といった内容が正解として選択肢に並ぶ事もあります。)
Part2は、問題も回答も短文が続くので、気を抜くと「何を言っているのか分からない(聞き取れない・聞き逃した)」という場面も続き、心を落ち着かせるのに2問ぐらい無駄にしてしまう事もよくあります。
また、せっかく聞き取れた問題でも「難化した選択肢」に惑わされ、次の問題に切り替えられない事もよくあります。
Part2の対策として「気持ちの切り替え(割り切りとも言う)」は非常に重要です。
勉強法としては「数をこなす」以外に無いのですが、時間を使う優先順位としては次回に説明する「Part3(及びPart4)」に費やす方が個人的には良いと思います。
(このあたりの説明は次回以降にいたします)
以上、今回はTOEICのListeningセクションのPart2(応答問題)について説明しました。
TOEIC試験(各パート)について(Listening編:Part1)
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
今回から具体的なTOEICの問題内容について説明をしていきます。
TOEICの試験形式については、以前にざっくりとした説明をしました。
ここでは「Listening、Reading各100問:計200問のテスト」と説明しました。
今回からはListeningセクションの100問について、もう少し細かく説明していきます。
Listeningセクションは4つの問題形式に分かれており、その「問題形式」をPartと呼びます。(つまり、Part1、Part2、Part3、Part4の4つの問題形式があるという事です。)
以前のエントリーにも記載しましたが、TOEICの公式Webサイトのリンクを貼っておきます。併せてご確認ください。
TOEICの試験が開始されると、日本語で簡単な注意事項などのアナウンスが流れ、Listeningセクションが始まります。(この後のアナウンスは全て英語で流れます。)
各Partの問題が開始される際に簡単な問題説明(Directionと言います)が流れた後に問題が開始します。(初めて試験を受ける方の中にはこのDirectionと最初の問題の境目が分からず、「いつの間にか試験が開始された!」と焦ってしまう事もあります。)
Part1について
「写真描写問題」と言われます。問題冊子の写真を見ながらA~Dの4つの短い英文の音声を聞き、写真の状況に最も適したものを選択します。
(このPartを含め、英語の音声は1度しか流れません)
問題数:6問
問題数が少ない事もあり、このBlogのコンセプトである『TOEIC500点をギリギリ取る』為には、対策や勉強の優先順位としては最も低いPartです。
問題形式に慣れておく事に留めましょう。
問題としては下記のような写真が冊子に印刷されており
問題としては以下の4択のようなものが流れます。(ここでは日本語で記載します)
A 女性が部屋を掃除している
B 女性が噴水のそばを歩いている
C 女性が落ち葉を熊手で集めている
D 女性が男性に話しかけている
単語として「熊手で集める(rake)」が分かれば一発で「これだ!」と分かるのですが、あまり一般的な単語ではなく、Part1にしか出て来ない単語でもあるので、こうした単語を頑張って覚えるのも効率が良くありません。
この問題の解き方としては、Aは「部屋」の掃除ではないから×、Bは噴水が写真に出ていないので×、Dも男性が写真に出ていないので×、したがってCを正解とする「消去法」で対応する事となります。
TOEIC試験中は問題用紙への書き込みは禁止行為とされているので、本当は写真の下などに「××△×」等とメモしたいところですが、それができないところが辛いところです。
個人的には「利き手と逆の手の指を使う」方法をお勧めします。
利き手は鉛筆やシャープペンシルを握っていると思いますので、問題開始時に逆の手を軽く握り、親指をA、人差し指をB、中指をCとして「×なら指はそのまま△だったら指を軽く開く」と決めておきます。
上記の問題例だと、Aは×なので親指はそのまま、Bも×なので人差し指もそのまま、Cは×ではないので中指を少し開く…となり、Dが×と分かった時点でCのマークを塗りつぶします。
※悩ましい事は、TOEIC500点を取れる英語力でも×と自信が持てない選択肢がいくつも出てくる問題がほとんどなので、複数ある△のなかから勘で選ぶしかなくなる事です。
以上、今回はTOEICのListeningセクションの最初のPart1(写真描写問題)について説明ました。
「銀のフレーズ」を使ってTOEIC500点にグッと近づこう(その2)
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
前回は音声を聞きつつ、書籍に収録されている憶えるべき1000単語を一通り見て頂きましたね。
一通り見た後に行うことは、単語の仕分け(分類)です。
※注意(大事なこと)※
学習は「自分との対話」でもあります。
憶えているのか?理解したのか?それは自分しか分かりません。
特にTOEICにおいては試験問題が4択という事もあり、当てずっぽうが正解になる事も多々あります。TOEIC学習においては「わかったつもり」が一番恐ろしい状態だという事を心に刻んでください。
※注意(大事なこと)ここまで※
「単語の仕分け」について、以下の4つに分類します。
1:憶えている(知っている)単語
2:憶えていない(知らない)単語
3:違う意味で覚えていた単語
4:同じ意味の単語(さっきも同じ意味で出て来なかった?と思った単語)
3:の分類は、例えば以下のような単語です
「lastって『最後の』じゃなかったっけ?」
「closeって『閉じる』じゃなかったっけ?」
「storeって『店』じゃなかったっけ?」
「addressって『住所』じゃなかったっけ?」
「appointって『予約』じゃなかったっけ?」
4:の分類は、例えば以下のような単語です
「協会・団体」を表す言葉ってさっきもあったような…?
「電力」って違うところでも出てきたような…?
「同僚」が別の表現もあったような…?
※4:の分類はこの単語を何回も見返さないと気付かないかもしれません。ここに分類できる単語を見つけた時はまとめて憶えることができるチャンスです。
最初のうちは3:と4:は2:を細分化する意味で仕分けしましょう。
3:(その意味では)憶えていなかった
4:他の単語は憶えていたけど、これは思いつかなかった。
など
仕分け方法(種類)が分かったところで、仕分けに入りましょう!
用意するもの:付箋(ふせんとかポストイットとか言われているものです)
下の写真のものは100円ショップで見つけました。
(半透明のフィルムタイプだと貼った後も本の内容が見えるのでお勧めです)
上の写真のように3色あると分類に便利です。
1:(憶えているので)ふせんを貼らない
2:赤
3:黄色
4:青
といった具合に分類を進めます。
1000個の単語をざっと見た感じで「2:に分類されるものがどのくらいありそうか?」で何枚用意するか?を見積もりましょう。
※私は写真のものを2セット買いました。
ふせんが用意できたら本に付箋を貼っていきます。
このエントリーの冒頭「※注意(大事なこと)※」に記載したとおり、自分との対話で分類を進めます。
最初の方は基本的な単語も多く、自信を持って1:に分類して良いものも沢山あると思います。
私がやってみたら下の写真のようになりました。
この仕分けはかなり時間を要すると思います。(最初に一通り見た時間の倍くらい掛かるかもしれません。)
特に「あれ?さっきも出なかったっけ?」と思ったときにその「さっき出たもの」を探すのが非常に困難だからです。(本当は同じ意味だと思うもの全部に4:の付箋を貼りたいところです)
※最初のうちは「さっきあった(かも?)」レベルでその単語だけを4:に分類してみてもよいと思います。)
分類が終わったら、2:の単語から記憶していきましょう。
準備するもの:ブロックメモ、マスキングテープ
ブロックメモは下の写真のような10cm×10cmくらいのメモです。(写真のものは100円ショップで購入。9cm×9cm)
同じ大きさの付箋もありますが、ブロックメモの方が枚数が多いのと粘着力が弱めなので、マスキングテープを別に用意した方がはがれ落ちる可能性を避けられます。
マスキングテープ(写真のものは100円ショップで購入)
柄があるものを用意しても良いですが、沢山使うと思いますのでたっぷりある方が良いかもしれません。
ブロックメモとマスキングテープが用意できたら、憶えるべき単語(まずは2:に分類されたもの)を表に英語(単語と例文)、うらに意味(日本語)を書いて、家の中の目立つところに貼ります。(トイレのドア・壁に何枚か貼っても良いですね!)
日本語はペラッとめくったときに見えるように書いておくと良いです。
単語の意味と貼る場所はあまり関係なくて良いですが、自分が目にする頻度が高いところに苦手な(憶えづらい)単語を貼っておくと良いですね。
この方法の欠点は、自分よりも家族が先に憶えてしまう可能性がある事です。。。
(家族から見栄え的なクレームが入る可能性もあります)
実際に書き出しているうちに3:や4:の分類に入るものが見つかる可能性もありますので、その場合は適宜付箋を貼り変えましょう。
家の中以外にも、手帳の中表紙に貼るとか色々な場所・場面を作って単語を覚える事を常に(自然に)意識するように頑張りましょう。
「銀のフレーズ」を使ってTOEIC500点にグッと近づこう(その1)
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
前回のエントリーでTOEICで必要な語彙力について説明しました。
TOEIC受験にあたって「単語力(語彙力)」は必須です。
(スポーツにおける基礎体力のようなものです。)
外国語を理解するにあたっては、不明な単語があっても前後の文脈で理解できるケースもあります。
…が、不明な単語が多すぎると脳が理解する事を諦めます。
(例えば、知識の無い分野の専門書が日本語で書いてあってもほとんど理解できないのと同じ事です。)
上記のエントリーでは通称「銀のフレーズ」についてご紹介しました。
今回は「銀のフレーズ」を買ってみたものの…どうやって勉強すれば良いのか?について説明いたします。
【銀のフレーズの特長・良いところ】
・著者のTEX加藤さんは実際にTOEICを受験し、何回も満点(990点)を取得している。
・TOEIC受験後にその試験中に出てきた単語・表現を書き留めた「TEXファイル」を作成し、TOEICについての研究が半端ない。
・TOEIC関連書籍のベストセラー本「でる単特急 金のフレーズ」をベースに初心者用に必須語句を見直し、基本単語を厳選している。
と、挙げるとキリがないのですが、私見も含め極論すると「銀のフレーズに収録されている単語1000語を覚えればTOEIC試験で500点取得にかなり近づく事ができる」と言えます。
【銀のフレーズの残念なところ】
身も蓋もない言い方をすると「単語を覚えづらい」という点です。
書籍を購入すると、以下のように見開きページに10単語づつフレーズが並んでいます。
(以下に1単語分を再現して記載します。※下記のフレーズは実際には収録されていません。)
TOEICにおいては、「英語を理解して回答する」問題がずっと続きます。
つまり「英単語を見て(又は聞いて)日本語訳が思い浮かぶか?」が重要です。
しかしながら、書籍の「はじめに」には以下の記載があります。
TOEICで求められる単語の柔軟な応用力を養うため、
「英→日」でなく、「日→英」の穴埋め問題形式を採用しました。
(「はじめに」p.6より引用)
※補足として、この「日→英」方式で進めるのが難しい方への覚え方はP.8以降に記載があります。
単語の暗記に留まらず「使える英語」を目指すのであれば、「日→英」ができて真にマスターしたと言える部分は否定しませんが、TOEICに特化した練習には少々使いづらいレイアウトとなっており、単語学習においては注意が必要です。
【お勧めの勉強法】
恐らくは、漫然とページをパラパラとめくっていっても単語は覚えられません。
また、リスニングとリーディングの両方を鍛えたいところです。
〇準備(MP3音声を入手しましょう)
MP3音声は出版社(朝日新聞出版)の以下サイトから入手できます。
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
※まずは「1冊まるごとダウンロードはこちら [78.7MB]」を使います。
音声ファイルは01.mp3~16.mp3の16個のファイルがあります。
音声の内容は上記の「レイアウト(再現図)」の内容で説明すると
「pen」 ※覚える単語
「これはペンです。」 ※フレーズの日本語訳
「This is a pen.」 ※英語フレーズ(1回目)
「This is a pen.」 ※英語フレーズ(2回目)
が100語分で1ファイルに記録されています。
〇最初は本を見ながらまず一通り聞いてみましょう(そして声も出す)
最初はMP3音声を聞きながら以下の通り本を読みます。
「pen」 ※右ページの単語のつづりを見ながら訳を見る
「これはペンです。」 ※この部分は聞くだけ(左ページの日本語を見る)
「This is a pen.」 ※1回目は聞く(左ページの英語を穴埋めしながら見る)
「This is a pen.」 ※英文を一緒に読み上げる
最後の「読み上げる」については小声でブツブツ言うだけでも構いませんが、目と耳と口を使って記憶に定着させる事が重要です。
(触覚を使うために文字を指でなぞる事も良いですね!)
まずはこの方法を実施しましょう。
〇分量について
上記をどのくらいの分量で行うか?
悩ましいですが、初回はできるだけ一気に行ってしまいたいところです。
お勧めとしては以下のスケジュールで行いましょう。
※カッコ内はMP3ファイルの総再生時間です。
1日目:基礎の400語 01.mp3~04.mp3(1:06:53)
2日目:頻出の300語 07.mp3~09.mp3(0:50:34)
3日目:必須の200語 12.mp3~13.mp3(0:34:30)
4日目:発展の100語 15.mp3(0:17:21)
3日目と4日目は一緒にできそうな感じもしますが、単語の難易度も上がっているのであえて分けました。(2日間実施してみて余力があればチャレンジしてみましょう)
2回目以降は何をするのか?については次回のエントリーで説明いたします。
繰り返しになりますが、この本に収録されている1000語を覚えるとTOEIC500点のスコアにグッと近づきます。頑張りましょう!
TOEICで必要な語彙力(単語力)について
英語が苦手な方が最低限の努力でTOEICで500点を取る為の情報をお伝えしています。
今回は基本中の基本、語彙(ボキャブラリー)についてです。
勉強をするにあたってこの先のエントリーでも何回も繰り返しますが、
”TOEICの点数はTOEIC用の勉強をする事で上げることができる”
という事を覚えておいて下さい。
これは単語学習においても同じです。
TOEICは全世界で実施される事や、問題を一部再利用(使いまわし)する事から、いくつか制約が生じました。
・宗教観を表す言葉や話題、概念的な話は出てこない
・酒やタバコは出てこない
(禁煙しているとか、建物が禁煙になったといった話題は出ない)
・時事問題も取り上げない(戦争や犯罪の話はもってのほか)
といった事から、出題に使われる単語も偏りが生じました。
また、試験の過酷さ?からか、労働問題や重大なミス・クレーム等も話題としてほとんど出てきません。
そして、ビジネス会話を中心としたテストの為、日常会話でよく繰り広げられる以下の話題も出題されません。
・恋愛の話
・家族の話
・学生時代などの昔話
・好きな食べ物・服の話
・病気の話 ※歯医者は話題に出る事があります。
問題の中で何かしらのプチトラブルはちょいちょい発生します。
・電車や飛行機が遅れる
・コピー機が壊れる
・予約を取ろうとすると埋まっている
(図書館で必要な本は貸し出し中になっている)
など。
こうした試験内容の特性から「覚えるべき単語に偏りがある」と言えると思います。
つまり「日常会話で必要な単語でもTOEIC試験に出ないものが多々ある」という事です。
こうした事を考えると、TOEIC向けの単語学習においては「TOEIC用の単語集」を利用する事がスコアアップの早道と言えます。高校受験とか大学受験に使っていた単語集を引っ張り出したり、スマホの単語学習アプリを適当に選ぶのは非常にもったいない時間と労力を使うことになります。
「TOEIC対策用」で世に出ている単語集はいくつもありますが、選び方の基準としては
著者がTOEICを実際に何回も受験している事
は必須事項です。
その中でも私が特にお勧めしたいのが「出る単特急 銀のフレーズ」です。
著者のTEX加藤さんは何回も(90回以上!)TOEICで満点を取っているだけでなく、TOEIC受験後に「どんな問題が出題されたか?」「何て単語だったか?」といった振り返りを行い、単語集や参考書、問題集を作成されています。
似たような書籍名で「出る単特急 金のフレーズ」「出る単特急 金のセンテンス」などがありますが、目標とする点数が異なる(860点とか990点目標)なので、500点を目指す方には「銀のフレーズ」がお勧めです。(個人的にはこれ一択しかありません)
では、次回からこの「銀のフレーズ」を使った単語の勉強法についてお伝えします。
TOEICで500点を取る為の戦略(大は小を兼ねない)
TOEICで500点くらいを取りたいけど英語力向上とか英会話にはあまり興味がない方のためのニッチな(?)ブログです。
以前のエントリーでTOEICの概要をお伝えしました。
ここでは
・TOEICは990点満点
・合否が出るわけではない(10点~990点のスコアが提示されるだけ)
と記載しています。
ではTOEICで500点を取る為にはどのように勉強したらよいでしょうか?
普通に考えると「990点とか800点とか目指して500点に落ち着くことを目指す」方法を考えると思います。そして世の多くのTOEIC対策の教材・広告がTOEICで高得点を取った「その先」の海外の方とのコミュニケーションに役に立つといった事柄をメリットとして挙げて、学習の動機づけにしています。
この戦略はある意味で間違いではありません。
しかし、一方でこう考える方も一定数いらっしゃる事でしょう。
「現代において英語力って必須ってほどのものかな?」
世の中を見ればPOKETALK(ポケトーク)やDeepL翻訳など、テクノロジーの進化による言葉の壁が少しづつ無くなってきている今、本当に必要なんだろうか?と思うことも無理はありません。
外資系企業や海外との取引を行う部署に就職・転職・異動を希望する方は500点どころでないスコアを要求される事と思いますので、頑張って勉強するしかありません。(そうした方は800点を目指す過程で500点を取ることもあるかもしれません)
一方、この先に英語が本当に必須かどうか分からない中で(一般教養としてなのか)、学校の卒業や企業の昇進・昇格の要件になって困っている方も少なからずいる事と思います。
こういった方々に「英語スキルはこれからの時代、持っていて損になる事はありませんよ。TOEIC800点を目指す勉強をしましょう!」と言ったところで残念ながらモチベーションは生まれません。(おそらく検索エンジンで引っかかってこのブログをご覧になっている方々はそうした困った状況にいる方と推察します。)
むしろ「持っていて損にならないのであればExcelとか、簿記とか他にもあるのに何で英語なんだ!?」と軸をずらした議論を吹っ掛けたくなったりする事でしょう。
「英語を要件にする事が無意味だ」という事を説得でき、この要件を撤廃できれば良いのですが、それも難しい事と思います。そうであれば、最低限のスキルが何か?を考えて、積み上げて500点に乗せるしかありません。
大(高得点を目指す勉強)は小(目標点数500点)を兼ねないのです。
では、TOEICで500点を目指すために必要な勉強は?というと
・TOEICに特化した基本的な語彙(単語)
・英文法(中学英語程度の範囲)
・リスニング力の強化
・TOEIC試験そのものの対策
の4つのスキルをTOEIC500点を取れるところまで積み上げます。
目標として、Listenig:280点~300点、Reading:200点~220点の範囲を目指すための勉強を行う事となります。(具体的な勉強法は次回以降のエントリーにてご説明します)