「銀のフレーズ」を使ってTOEIC500点にグッと近づこう(その1)
TOEIC500点を取るための最小限・最低限の勉強法について説明しています。
前回のエントリーでTOEICで必要な語彙力について説明しました。
TOEIC受験にあたって「単語力(語彙力)」は必須です。
(スポーツにおける基礎体力のようなものです。)
外国語を理解するにあたっては、不明な単語があっても前後の文脈で理解できるケースもあります。
…が、不明な単語が多すぎると脳が理解する事を諦めます。
(例えば、知識の無い分野の専門書が日本語で書いてあってもほとんど理解できないのと同じ事です。)
上記のエントリーでは通称「銀のフレーズ」についてご紹介しました。
今回は「銀のフレーズ」を買ってみたものの…どうやって勉強すれば良いのか?について説明いたします。
【銀のフレーズの特長・良いところ】
・著者のTEX加藤さんは実際にTOEICを受験し、何回も満点(990点)を取得している。
・TOEIC受験後にその試験中に出てきた単語・表現を書き留めた「TEXファイル」を作成し、TOEICについての研究が半端ない。
・TOEIC関連書籍のベストセラー本「でる単特急 金のフレーズ」をベースに初心者用に必須語句を見直し、基本単語を厳選している。
と、挙げるとキリがないのですが、私見も含め極論すると「銀のフレーズに収録されている単語1000語を覚えればTOEIC試験で500点取得にかなり近づく事ができる」と言えます。
【銀のフレーズの残念なところ】
身も蓋もない言い方をすると「単語を覚えづらい」という点です。
書籍を購入すると、以下のように見開きページに10単語づつフレーズが並んでいます。
(以下に1単語分を再現して記載します。※下記のフレーズは実際には収録されていません。)
TOEICにおいては、「英語を理解して回答する」問題がずっと続きます。
つまり「英単語を見て(又は聞いて)日本語訳が思い浮かぶか?」が重要です。
しかしながら、書籍の「はじめに」には以下の記載があります。
TOEICで求められる単語の柔軟な応用力を養うため、
「英→日」でなく、「日→英」の穴埋め問題形式を採用しました。
(「はじめに」p.6より引用)
※補足として、この「日→英」方式で進めるのが難しい方への覚え方はP.8以降に記載があります。
単語の暗記に留まらず「使える英語」を目指すのであれば、「日→英」ができて真にマスターしたと言える部分は否定しませんが、TOEICに特化した練習には少々使いづらいレイアウトとなっており、単語学習においては注意が必要です。
【お勧めの勉強法】
恐らくは、漫然とページをパラパラとめくっていっても単語は覚えられません。
また、リスニングとリーディングの両方を鍛えたいところです。
〇準備(MP3音声を入手しましょう)
MP3音声は出版社(朝日新聞出版)の以下サイトから入手できます。
朝日新聞出版 最新刊行物:書籍:TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
※まずは「1冊まるごとダウンロードはこちら [78.7MB]」を使います。
音声ファイルは01.mp3~16.mp3の16個のファイルがあります。
音声の内容は上記の「レイアウト(再現図)」の内容で説明すると
「pen」 ※覚える単語
「これはペンです。」 ※フレーズの日本語訳
「This is a pen.」 ※英語フレーズ(1回目)
「This is a pen.」 ※英語フレーズ(2回目)
が100語分で1ファイルに記録されています。
〇最初は本を見ながらまず一通り聞いてみましょう(そして声も出す)
最初はMP3音声を聞きながら以下の通り本を読みます。
「pen」 ※右ページの単語のつづりを見ながら訳を見る
「これはペンです。」 ※この部分は聞くだけ(左ページの日本語を見る)
「This is a pen.」 ※1回目は聞く(左ページの英語を穴埋めしながら見る)
「This is a pen.」 ※英文を一緒に読み上げる
最後の「読み上げる」については小声でブツブツ言うだけでも構いませんが、目と耳と口を使って記憶に定着させる事が重要です。
(触覚を使うために文字を指でなぞる事も良いですね!)
まずはこの方法を実施しましょう。
〇分量について
上記をどのくらいの分量で行うか?
悩ましいですが、初回はできるだけ一気に行ってしまいたいところです。
お勧めとしては以下のスケジュールで行いましょう。
※カッコ内はMP3ファイルの総再生時間です。
1日目:基礎の400語 01.mp3~04.mp3(1:06:53)
2日目:頻出の300語 07.mp3~09.mp3(0:50:34)
3日目:必須の200語 12.mp3~13.mp3(0:34:30)
4日目:発展の100語 15.mp3(0:17:21)
3日目と4日目は一緒にできそうな感じもしますが、単語の難易度も上がっているのであえて分けました。(2日間実施してみて余力があればチャレンジしてみましょう)
2回目以降は何をするのか?については次回のエントリーで説明いたします。
繰り返しになりますが、この本に収録されている1000語を覚えるとTOEIC500点のスコアにグッと近づきます。頑張りましょう!